交換雑記

交雑してます。6人くらいでやっています。

梨泰院クラス 壮大な純愛&復讐劇

NETFLIXで話題の韓国ドラマ梨泰院クラス(イテウォンクラス)全16話を鑑賞。興奮冷めやらぬ状態でホットな感想を書きます。※ネタバレあり 

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梨泰院クラスは、ソウルの梨泰院(飲食業界の激戦区)を舞台に描かれる壮大な純愛&復讐劇。あらすじはじゅぺさんのnoteより引用。

主人公のパク・セロイは父の教えを忠実に守り、曲がったことの許せない信念の男として育つ。しかし、その頑固さが災いして高校を退学になり、追い打ちをかけるように尊敬する父がひき逃げに遭って死んでしまう。父を殺した犯人は韓国飲食業界一の大企業である長家の御曹司・グンウォンだったのだが、長家の会長チャン・デヒによりもみ消され、逆にそのことに怒りをぶちまけて暴力沙汰を起こしたセロイが刑務所に入ることになる。セロイが刑期を終えて出所し、7年間の準備期間の末に、業界一位の座を奪って長家への復讐を果たすべく梨泰院に居酒屋・タンバム(甘い夜の意)を開くところから物語は始まる。

私の価値は私が決める - 「梨泰院クラス」の哲学について -|じゅぺ|note

友人におすすめされて期待値が上がっていただけかもだけど、正直6話くらいまではつまらなくはないが刺さらないな…って感じで観てた。全体的にくどい演出・リアリティに欠けるドラマチックな展開等どうしても大味に感じられたし時間経過の速さにもついていけず、それが自分の中でエンタメに昇華することもなく…という不完全燃焼が続いていた。しかし6話を境に覚醒。同時に登場人物一人一人の魅力に気付きはじめ、目が離せないどころかいつの間にか前のめりで観ていた。ので、今途中まで観ているけどいまいちだな~って人も6話まではなんとか観て頂きたい。

 

・・・盛大なネタバレ・・・

 

さて、一体6話で何があったのかというとイ・ホジンの予期せぬ再登場である。セロイと長家の因縁の始まりともいえるあの事件の被害者。垢ぬけて頭脳派キャラとして帰ってきてくれてありがとう過ぎた。虎視眈々と復讐を誓う若き日の姿、刑務所での二人の結託にぐっときた。そしてそれまで正義感の強い愚直系キャラと思っていたパク・セロイの強かさ・戦略思考を目の当たりにしてここから逆転劇が始まるのか…!ひゅうひゅう~!とテンションが上がりに上がり、最終話まで一瞬だった。

 

梨泰院クラスで特に面白かったのは人間関係の対立構造。スケールがでかすぎるので決して親近感が湧くようなものではなかったけど、対照的な関係性が幾つもあって。それで複雑な心境や葛藤・人間臭さが浮き彫りになっていく。とにかく見応えありまくりで素晴らしかった。あとキャラクターひとりひとりが立っていて皆主役級に素敵なんですよ…。だからあらゆる人物の目線で物語を捉えられたというか。結果、敵味方関係なく愛着がわいてしまうんだよね。…てことで登場人物ごとに気持ち深堀り☟

 

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パク・セロイ(主人公)すまし顔が得意

主人公のパク・セロイはTHE 主役キャラで本当に強い。こんなに強い人いるんだ…って軽く引くくらいなんだけど、途中からちゃんと弱さも垣間見えて安心した。二人の女性に想われるのだが、鈍感&無神経すぎてイライラせずにはいられない。ただ、器はすごくでかい。

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長家の会長 チャン・デヒ 器がかなり小さい

セロイの敵である長家(チャンガ)の会長チャン・デヒ。デヒさんはものすごく器がちっさくて笑ってしまうのだが、さすがに最後のあれは(もちろんいい意味で)ドン引きした。一貫して嫌なやつ。『弱肉強食』という言葉が皮肉に変わる瞬間は哀れで、なんというか居た堪れない気持ちにさせられた。寄りの表情が常に良い。

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左:イソ 右:スア イソの「ディ・フェーンス」名シーン

イソとスアの関係性もよかった。

イソもスアも最初は全然惹かれなかったけど、いつの間にか好きになってたな。二人の対照的な立ち位置が徐々にはっきりしていく構造すごく面白い。スアは追われる人でイソは追いかける人。恋愛への向き合い方も立場も全然違う恋敵の二人だったね。

 イソは不屈の精神、一途さ、迷いのなさ、反骨精神、全部が格好良かった。常に正直で自分のことを自分で決めてその通りに実行する力がある。思い出せば思い出すほど力強いキャラクターだった。「我がままをいっても許してもらうには必要とされる存在でいなきゃ」そんな言葉言える24歳います…?(いるかも)

スアに関しては「10年以上同じ人を思い続ける」ってどんな感じなんだろう?なんだか普通の恋愛と違うような、漠然と、呪いのようなものかもと思った。しかもずっと同じライバルがいてライバルのほうが想い人の近くにいるって、スアみたいにしゃくしゃく余裕では暮らせなさそうだけども。これもまた想像を絶する戦いだ。

あとわたし、スアがべろべろに酔っぱらうシーン(多分この写真の直前のシーン)が大好きだった。とても美人な人なのに、おっさんみたいに酔っぱらってて可愛いの。で、終いにはディフェンスされてしまう。スアのこと高飛車でいけ好かないな~って思ってたけど情けなくて愛おしくなった瞬間だった。 

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デヒ会長の長男 チャン・グンウォン 余計なことばかりする

チャン・デヒの息子でセロイの因縁の相手の一人であるグンウォン。わたしは彼に関しては素直に悪役だ、って思えなかった…。ここまで悪くなるにあたってドラマに描かれない背景まで想像してしまったというか。そりゃ屈折するよな。

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デヒの次男 チャン・グンス イソのことが好き

よくできた子だな~って温かい目で見守ってたのに痛い目見た。グンウォンとグンスの対比も良い。何話か忘れたけど、グンスが長家にきて、グンウォンとばちばちになる瞬間があって。まさに立場が逆転した瞬間なんだけど、そのときのグンスが、グンウォンにそっくりでぞっとした。あとお互い、一番ほしいものは手に入らないっていう、人生の難しさ。

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左:ヒョニ 右:スングォン 大大大好きな二人♡

えっこの二人最高じゃない?このドラマで一番好き♡

特に出世したスングォンさんのスーツ姿が目の保養でした。ヒョニさんはショート時代が可愛いなやはり。ドラマ序盤で、スングォンさんぶすぶすって言われてたけど、韓国ではモテない顔なのかな…?って少し疑問。最後のスングォン無双もっと観ていたかった。

 

最後に…

シンプルにお願い皆観て!そして私と梨泰院トークしてくれる人募集。池井戸潤系のドラマと君に読む物語のようなべたな純愛を足して2で割りつつ、どちらもすごい熱量の壮大なお話なんだよ、ね?気になるでしょう。。。

4日間禁酒したはなし


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お酒が、おそらく人よりも好きだ。

酒好き偏差値で言うと60〜63辺りにはいるはずだ。

 

詳しいわけではなく

こだわりがあるわけではなく

ただ飲めればいいというスタイルだ。

ワインもビールもウイスキーも日本酒も

中華料理屋さんで飲む紹興酒

居酒屋さんで飲むホッピーも

バーで飲むカクテルも

みんなみんな愛している。

 

しかしダラダラと暇さえあれば無目的に飲むスタイルにもやや飽きが来ていて

マンネリを解消する目的もあって

平日にお酒を飲むのを控えてみようと思い立ったのが今週。

以下がその記録と記憶である。

 

たった4日間の禁酒でも何いってんだと思われると思うんですけど、お付き合い願います。

 

 

月曜日

当直の日。元より貴重な休肝日である。

この日は働き始めたら、仕事が全く片付かずそのまま火曜日の朝を迎えた。

明るくなる頃にようやく仕事が途切れ、ぼんやりとする頭で休憩室に戻ってきた。

酒が飲みたい。

 

火曜日

あっという間に、職員が出てくる時間となり

休憩室がにぎやかになってくる。

 

月曜日のままの化粧と

月曜日のままのパンツと

月曜日のままの仕事着で火曜日を迎えた。

さながら月曜日からタイムスリップしてきた人である。

 

月曜日から入りっぱなしになっているワンデーコンタクトレンズの入った目をこすりながら、鏡を見る。

鏡の中のわたしのアイラインがまだしっかりと残っており、kate…優秀やんけ…と心のなかで褒め称える。


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その日使ってたのはこれ。

 

この日は、結局17:00まで働いた。

実に…何時間労働だ?考えたくない。

よくあることなんだが、未だにこの長時間労働に慣れない。

慣れる日来るかな。

 

帰宅。

いつもならここでビールをプシッと開けて「おつかれ〜わたし〜!」とやってるのだが我慢。

コンビニのドリアをほぼ噛まずに飲み込み

気力を振り絞ってシャワーを浴び

ベッドに行き、死んだ。

お酒のパワーを使わずとも泥のように寝た。

 

水曜日

だるい。やや気持ち悪い。ほんのり頭が痛い。

お酒を飲んでいないはずなのに、なんか二日酔いっぽい感じがする。

当直の疲れが残ってるんだろう。

 

さりとて仕事はやってくる。

この日もいろいろあって疲れたのだが

帰宅自体はそれほど遅くならずハッピー。

 

夜は夫がパスタを作るというので

是非具材にナスを入れてくれと懇願したところ

ナスをたくさん入れてくれた。

ナスおいしい。油を吸ったナスはおいしい。


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その日の写真はなかったんだけど、作ってくれるパスタはいつもおいしい。

 

夫に食事の際に最近始めたコンテンツとして平日禁酒を紹介したところ、悲しそうな顔をしていた。

結果的には夫もその日はお酒を飲まなかった。

私以上にお酒が好きなはずの夫が、禁酒に付き合ってくれるとは思わなかった。

 

二人で冷たいお茶をグビリと飲んだ。

 

木曜日

ほんのりと残る頭痛。

お酒を飲んでいないはずなのに…???

 

おはるちゃんが新しく日記を上げておりとても面白かった。

距離感の家…わたしはたぶんなんでも玄関で済ますタイプ。家に人をあげることがたぶんあまりない。

家に上がるとベッドルームとリビングが同じ部屋の中にあるワンルームタイプ。家にあげる人はベッドルームでグダるわたしをかまいながらも、リビングで自分の好きなことして時間を潰せるような人じゃないといけない。

 

距離感の家 - 交換雑記

 

この日の夕飯は妹が作ってくれたタコライス

ビールに大変合うであろうが、ぐっと我慢。

買ってきたノンアルコールビールで乾杯した。

ノンアルコールビールはビールそっくり!!とは思わないが

甘くない炭酸飲料として結構好き。

ビールへの衝動も落ち着くし、こういう商品がある現代に生きてて良かった。



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デリバリーしてくれる妹のごはんはいつも豪華&美味しい。

 

金曜日

朝、またしてもほんのり頭痛い&気持ち悪い。

疑いが確信に変わる。

 

わたしが二日酔いだと思ってたやつ

実はただの疲労だった説〜!!!!!

 

上司に話したら「疲れすぎてケトンでも出てんじゃないの?」とのこと。嫌なんですけど。

 

子供の自家中毒を同じ状況かよと。

まあでも、吐きそうなくらい緊張する場面にちょいちょい出くわすし

その状態が数時間続けば…出るのかも…ケトン…

 

もっと強くならねば…

 

金曜日なので仕事終わりにビールをグビリしたんですが、4日ぶりのビールはいつもの4倍は美味しかったですね!

なんか…味の解像度があがるね!!!

 

まとめ

4日間を終えた感想としては、平日の体の浮腫も少なかったし、朝は疲れててダルいものの日中のダルさは軽減したし、お酒は4倍美味しいし、平日禁酒をしばらく続けてみようかなといったところ。

 

ちなみに2日間禁酒に参加した夫は

「2日間もお酒を飲まないなんて…いつぶり…!?!?」と、つぶやいていましたが、体調の変化があったらしく

眠りが深くなりすぎて逆に困るくらい眠れるらしいし、因果関係は分かんないけどずっと停滞してた体重がするんと少しだけ減ったようです。浮腫んでた分かな?

 

さっそく冷蔵庫にノンアルコールビールをたくさん入れてくれてました。

 

そんなわけでプチ禁酒。

みなさんも禁酒した日数分ビールおいしくなりますんで、是非。

 

では飲みに行ってまいります。

 

 

 

 

 

 

距離感の家

ここ最近、新しい人と仲良くなったり、関わることが増えた。

 

お互いを知っていく過程というのは、怖いけれどすごく楽しい。

もう大人だから不用意に踏み込み過ぎないものの、ある程度突っ込んでいかないと友人関係になり得ない部分もあり、うろうろと距離を測りながら、楽しくやっているところだ。

 

 

とはいうものの、私はあまり人付き合いが得意な方では、実はない。

往々にして距離感のようなものを測り間違えたり、まめさのようなものがなかったりもあるのだけれど、相手がどういう人間なのかをうまく測ることができないのだ。

 

とはいえできないなりに、自分なりの物差しみたいなもので相手を測り、距離感を間違えないようにする術みたいなものを大人になってから身につけた。

その一部を、これってもしかしたら言語化すると面白いのでは?みんなどう思う?と思い記事にすることに決めた。

 

私はその人のコミュニケーションの取り方のくせみたいなものを、家の間取りに置き換えて考えることにしている。

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家の間取り、とはいえ構成要素は絞る。

玄関先、応接室、リビング、そして寝室。

それがそれぞれどのようなコミュニケーションのあり方に当てはまるかというと

 

①玄関先

入り口としてのコミュニケーション。コンビニの店員さんなどとの最低限のコミュニケーションを含む。

 

②応接室

立場を伴った目的あるコミュニケーション。仕事上の付き合いや、初対面での失礼ない態度が必要とされる場合はこれ。

 

③リビング

ある程度プライベートな部分を共有したコミュニケーション。

 

④寝室

かなりパーソナルな部分でのコミュニケーション。

 

 

大体こんな感じ。

 

 

人見知りだけど仲良くなるとすごく開けっぴろげな友人は、玄関の鍵が硬く、応接室はあまり使っていなくてリビングに直通、寝室の鍵はかけていない。

 

いつまでたってもなかなか距離感が縮まらない、人当たりはいいのにプライベートな誘いをよく断る同僚は、玄関の鍵は開いていて応接室は居心地よく整えられているけど、応接室とリビングが繋がっていない間取りを持っているのかもしれない。

入る時に別の廊下を通るなら、もしかしてリビングに行けたのかな。そもそも玄関から別だったりして。

 

人たらしで有名なあの人は、玄関はオープンな上にそもそも間取りの概念がない。

もはや広いワンルーム。そこら中に座り心地の良さそうなソファが置いてあって、間仕切りの向こうにベッドがあるのまで見える。

居心地は確かにいいけど、誰でもどこまでも出入り自由なのかしら。

 

あの人は寝室に人を入れないと決めているように見える。恋人も、家族でさえも。それって寂しくはないのだろうか。

 

 

関わった人のコミュニケーションのスタイルを、ふとした時にこんな風に当てはめながら考えると、散在していた印象が集約されてある種のアウトラインが見えてきて面白いのでちょこちょこ試している。

目の前にいる人の距離感の家の、自分は今どこにいるんだろう。どこまで行きたいんだろう。と考えてみたりとか。

 

余談ですがいわゆる一癖ある人や、妙な色気のある人、攻略が難しい人は、

一見するとリビングのように見える応接室を持っていたり、

ワンルームに見せかけてベッドが置いてあるものの、実は隠れたところに寝室があり、ワンルーム部分には一切私物を置いていなかったりするように思います。

 

 

どんな距離感の家をあなたは持っていますか?

そしてどんな間取りを持つ人に惹かれやすいでしょうか。

 

砂丘に架かる虹

「ねえイチくん。砂丘に降る雪が見たくない?」

 

2006年12月某日、同じ美術部(学内の周囲から浮いた人間が同じ匂いを感じて集まる部)のKは僕にそう切り出してきた。

 

Kはよく僕に面白い提案をしてくれる友人。

「ねえイチくん。ヘビ飼わない?」
そんな風に誘われてヘビを飼い始めた事もあったっけ。
「ねえイチくん。ゴミ捨て場にマネキンの頭があったよ」
と、原付の前方にマネキンくくりつけて楽しんだこともあったな。最終的には顔中に落書きされて部室の天井から僕らを見守っていた気がする。


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あ、ソファの裏側にいたわ。


「ねえイチくん。砂丘に降る雪が見たくない?」に戻そう。

ボールを投げられた僕はすぐに予想は付いたけど、「どういうこと?」と聞き返す。

 

鳥取砂丘に降る雪が見たい。原付で行こう」

 

そんなわけで子供たちが白髭のおじいを心待ちにするとき。
イルミネーションの光が街ゆく人達の瞳に映るとき。
ラブホテルが一年で一番縦揺れを起こすとき。

 

つまりは12月25日の朝方に出発したわけだ。

因みにその前日の24日に、アパートの近所の交差点で信号待ちをしている間に彼女が出来たわけだけど、
「今晩から友達と鍋パして、それから明け方に原付で鳥取砂丘に降る雪を見に行ってくる。」そう伝えられた彼女と僕の関係は長く続かなかった。

 

予定通り、後輩の家で鍋パをして明け方にKと後輩のY、僕の3人で砂丘に降る雪というロマンを求める苦行に出発した。

 

冬の原付の寒さというのを僕らは知っていた。なぜなら通学でも遊びの遠出でも年がら年中走っていたから。だからしっかり防寒をしていたつもりだった。もちろん十分とは考えていなかったけど。

 

冷えとの戦い以上に恐怖だったのは、雪道とトラック。

国道を飛ばすトラックに煽られ、山越えでは雪道を走る緊張感、
「おててのしわとしわを合わせてしあわせ、な~む~」という仏壇のCMがあったのだけれど、それが頭の中でendless repeat


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無事に鳥取砂丘に着いて、ひとしきり遊んだ。雪は降っていなかった。ラクダも居なかった。疲れで顔は死んでいた。

 

その後、鬼太郎ロードを目指して原付を走らせたんだけど、ゲリラ豪雨にあって更に死んだような顔になった。

 

素泊まりで泊まった小さい宿の布団は重かった。僕らは死んだように眠った。

 

翌朝、近所のオバチャンみたいな女将に、
「お前らチェックアウト時間だからいい加減起きろや(お客様そろそろチェックアウトのお時間でございます)」
という声でようやく起きた僕達は慌てて支度をして、クソみたいな(素敵な)宿を出た。

 

二日目にはまた京都に向けて帰る予定だったのだけれど、その前にもう一度砂丘を見に行くことにした。何か予感めいたものを感じたのかもしれない。

 

結果として言えば、僕達は雪が降る砂丘を見ることが出来た。

更に言えば、虹がかかる砂丘も見ることが出来た。


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お分かりいただけただろうか?

 

満足した僕達はまた行きと同じような道を通り、無事に夜の19:00位にアパートに帰り、靴の中が砂丘の砂だらけになっていたことに気づき、思わぬ土産を部屋の中に持ち込んだいた。


特に面白い後日談はないんだけど、
行きにKの右側のサイドミラーが走行中に折れ、帰りには、僕の右側のサイドミラーがやはり走行中に突然折れた。


その現象に何か意味を持たせるとしたら、
何かの身代わりに僕達のサイドミラーは折れ、後方に飛ばされたのかもしれないのかな。

 

 

 

Re:Re:Re:ただ、なんてことない日常

6/3


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伝統の謎

なぜ吸入麻酔が意識を失うかという謎の一部が解明されてしまった

 

そういう記事を読んだ

 

麻酔科医なのでしょっちゅう吸入麻酔を使う

でもなぜ眠るのか分からない

というのが結構気に入っていた

西洋医学において効く理由が分からないのに投与していい薬ってあんまりないからな

 

クロロホルム麻酔では

麻酔薬が脂質を無秩序化し、PLDという酵素を放つことでニューロンの発火を阻害するという流れで意識を奪うってことらしい

 

ちなみにクロロホルム麻酔はわたしは一回も見たことない

還暦超えた先生も見たことないって言ってたな

 

ショウジョウバエでの実験ではPLDを除外したところ麻酔薬に対する耐性を獲得したらしいけど

ただ麻酔薬の必要量が増えただけで最終的には全員寝ちゃったらしいので

意識を奪う唯一の経路ではないらしい

 

ところでショウジョウバエの学名って

Drosophilaっていうんだけど

ラテン語で「朝露を愛するもの」って意味なの好き

 


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目が赤くてラブリー

 

件の記事はこちらです

https://nazology.net/archives/61379?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

 

6/5

職場の暗いニュースが多すぎて、疲弊してしまったので

職場の仲間たちや上司に最近あった良いことを1個ずつ聞いて回った

 

「子供が1語文を話した」

「ゲームにそんなに課金せずにお目当てのガチャが出た」

「雑誌に投稿する記事の手直しが終わりそう」

 

などといろいろ聞き、けっこう温かい気持ちになった

 

そのときに側にいた「僕ほんとに毎日楽しくていつ死んでも大丈夫」という後輩が見せてくれた

ここ2年間で競馬に使った額というのも元気でた

 

半端ない金額だった

 

お金を使いたい気持ちは生きている感じがするよね

 

6/11

疲れてくるとなにが食べたいのかよく分からなくなってくる

スーパーやコンビニでとりあえず平常時に好んで食べているものを手当たり次第買うので

まとまりないラインナップになる

うどんとコロッケとひじきと山芋を買っていた

 

6/15

暗くなりきらないうちに職場を出た

空が濁る前のパレットみたいでかわいい


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6/17

賞与が出た

コロナでどこの病院も減収に転じているので

今年はナシか!?と囁かれていたけど、出た

中間納税のお知らせも来た

賞与がいきなり痩せた

 

6/19

夏休み前、最後の出勤で引き当てた症例が

見立てよりもとても厳しい状態だった

なんとか立て直して無事にICUに送ったので

手伝ってもらった上司にお礼と報告の連絡を入れた

 

「状態と状況に合わせて中庸なポイントに持っていく、色のない仕事ぶりいいと思うよ。俺の好みの話になっちゃうけど。」

 

と言われてすごく嬉しかった

 

わたしは得意分野がなく、全方面に60〜80点を目指してたので

特徴のない、ふつーな、仕事をしていて

そういうのって派手なアクションもないから

人から評価されにくいと思ってたんだけど

でも見てくれてる人もいるんだな

 

6/??

キリンの頚椎がいくつあるかという話題に始まり

キリンに麻酔をかけるにはどうするかという話で盛り上がる

 

キリンに挿管(気管内に呼吸用の管を入れる手技)が大変そうとか

血圧管理はどうするとか(首までの距離が長いのでたぶん血圧は高い)


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キリンも人間も頚椎の数は一緒

 

ちょうどSpaceXスペースシャトルが打ち上げ成功したとかの時期で

宇宙で麻酔をかけるにはどうするかって話題でも盛り上がった

 

6/20

今日から夏休みである

目覚ましをかけずに心ゆくまで寝て

 

朝ごはんに夫が作り置いてくれたトマトリゾットとポテトサラダを食べ

 

お昼にコーヒーショップに向かって

アイスコーヒーとチーズケーキを食べた

 

夜はうどんチェーン店でうどんを食べた

うどんはいい

麺類の中でいちばんいい

次は盛岡冷麺がいい

 

デザートにスイカを切ってみたら

なんだかとても皮がうすいスイカ

得をした気分

 

イカもわたしの夏休みを祝福している


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どどめ色に対する猶予

陸橋の上から見えた遠くの雨雲を見て、こちらも時期に降り出すね、なんて思いながら、不安や不幸が降ってくるのもそんな風に心構えが出来る時間があればいいのにな、なんて思った。

 

雨といえば、僕は傘を差すのが苦手だ。

「雨に濡れて地球に生きている事を感じたい」

なんてことはなく、

片手が塞がるのが不便。
かといってレインコートを着ようとも思えない。だからほとんどの場合、濡れて移動する。よほど土砂降りだったら使うけど。


関東は梅雨入りしたわけだけど、
雨上がりとセックスの事後ってなんか似てる気がする。
晴れ晴れとしたではなく、あー晴れたね、あー、スッキリしたね、よかったね、みたいな所。


無職だった頃、晴れた日に公園のベンチでタウンワーク片手にコーヒー飲むのが日課だった。あんなに晴れ晴れとする気持ちと、何処か憂鬱さが入り混じる心持ちの人生の1ページもそうないんじゃないかと思う。

 

なぜ公園でタウンワークかというと、
大学生活も終盤位から、周りが一斉に右向け右みたいに髪を染め直したり、企業説明会がどうのこうの言い出したのが気持ち悪くて就職活動というものをしなかった。

 

企業説明会ってどんなものかと参加したことがある。金髪に近い髪色で参加したら1社だけ、「君みたいな子、いいね」と言われた。
まぁ、皮肉だったんだろうけど。


とにかく、周りの集団的な動きに反抗したかったんだろうな。どこまでも子供だったんだと思う。曇り空みたいに曖昧な刻はその後すばらく続いた。


これを打ってる最中、突然近くで雷が鳴った。大雨が窓を叩きつけるくらい降った。

その内窓のサッシに当たる音が高音に変わった。雹だ!二階で寝ている子供たちが起きないか心配だったけど、微動だにせず明日の朝を待っている。
目を覚ますときには何もなかったかのような青空だったらいいね。


せめて心構えの時間をくれよ。
雨よ、悲しみよ。

 

 

Re:Re:ただ、なんてことない日常

6月9日

の、なんてことない日常

 

 

いつも通り朝起きてしばらくだらだらしたあとDVDを見ながらストレッチをする。

 

 

ここしばらく続けているストレッチ。ピラティスが元になっているもので、週ごとにレベルアップしていくんだけど、肉が正しい場所に収まるようになり、身体の使い方が正しくなっていくのが面白い。

本も持ってるしQRコードで動画も観られるんだけど、実践として続けるなら断然DVDだった。カウントしなくていい。いつの間にか終わる。

 

ストレッチで痩せはしないけれど、足が真っ直ぐになって、巻き肩が直って姿勢が良くなった。

息がしやすく、背中が痛くなりにくい。

 

例えば私の足は、太ももの外側が張っているのに内ももはぶよぶよして、膝の上には肉が乗っていた。

体重が増えても減っても形状は変わらずスタイルが良くなったという感じはしなくて諦めてたのが、この1ヶ月で全体的に改善されているのだ。

 

身体つきの気に食わない部分、実は無意識に雑に動いてきた結果なのではないか?という仮説にたどり着く。

 

 

 

無意識に雑に動いてきた結果

 

 

 

という言葉にそのあと川沿いをウォーキングしながらゾッとしてしまう。

色々なことに当てはまる気がして。

 

歩く速度は私の考える速度に良く合っていて、変に落ち込まないで済むから、歩きながらよく考えごとをしている。

よくドライブしながら考えごとをする人とか、ランニングしながら考えごとする人とかいるけど皆はどうなんだろう。

なんとなくキャラクター的にこうじゃないか?と想像してみる。顔がにやけていることに気付いてマスクしてくればよかったな、と思う。

 

ちなみに高校生のころ、美輪明宏さんがテレビで

「寝る前に考えごとなんてするものじゃないわよ。死に近い体勢なんだから悪い方へ向かうに決まっているの。考えごとは起きてなさい。」

みたいなことを言っていて、それからお風呂で1日の反省会をするようになったんだけど、風呂であまりに私が奇声を発するものだから家族に本気で心配されて、歩くことにしたのだった。

 

ウォーキングの帰りには市場のような八百屋に寄る。

山うどが捨て値で売られていた。買うしかない。

 

 

 

暑い、あまりにも暑い。

生きるのが無理だ。毎年言ってるけどほんとうに無理だ。

このまま夏になるんじゃないかと思う。

毎年そう思う。

だけど大体毎年きっかり梅雨は来る。

だけど今年はやっぱりこのまま夏なんじゃないかな。

 

swimmyが言っていた

 

私たちの失われた春

 

という言葉が美しいなとずっと思ってる。

夏は失われないといいよね。フジロックもロッキンもなくなっちゃったけどさ。楽しむ方法はきっといくらでもある。夏の終わりには振り返りながら若者のすべてを私も聞きたい。

 

書くのが憚られる雑な昼ごはんを食べて、この日は珍しく営業を兼ねた打ち合わせへ。

Yさんがスーツの話をしていたけど、こういう時、自営の職人というのはどういう格好がベストなのかしらん。

 

親方や、上の年代の職人さんたちは大体どこへも作業着で行くけれど、私のこの季節の作業着は汚れた古着のカーゴパンツによれよれのバンドT(この日はくるり)だ。

世の中舐めた若者にしか見えない。若者ですらない。

 

結局黒のパンツに、白のツルツルしたブラウスを着てなんちゃってオフィスカジュアルみたいな格好をしていく。暑いしこれでいいだろ。

 

 

打ち合わせ先は訓練校時代にお世話になっていた事業所で、つまり古巣だ。

とは言っても週に2回しか通っていなかったし、もう何年も経っているし…

と思っていたら思わぬ歓待を受けた。

 

 

打ち合わせ中に次から次へと、当時からの社員さんやら社長の奥さんやら会長やらが顔を出しては話していくので、話が全然前に進まなくて思わず笑ってしまう。

あまり忙しくはない時期だからか、担当の社員さんと一緒にフォークダンスのようにかわるがわる談笑を重ねた。

 

当時の私は、決して熱心な従業員ではなかったし、それが態度に出ていたであろう程度には世の中を舐めたクソだったのに、こんな風に接してもらえるなんて、となんだか小さくなってしまう。

 

私は私のことをほんとにどうでもいい人間だと信じ切っていて、だからきっと周りの人間も私のことなんてどうでもいいに違いない、と信じながら生きてきている。

しかし周りは意外と私のことを見ていて、心配したり腹を立てたりしている、というのを実感として理解したのはほんの数年前のこと。(それでも染み付いた思考のクセは恐ろしくて、基本のポジションは今も変わらない。)

 

ここにいたときにそれがわかっていたら、もう少しきちんとできていただろうか。

 

至らぬやつで申し訳なかったな、仕事頑張りますね、と思いながら、見送ってくれた社員さんに会釈をして帰った。

 

 

 

慣れないことをしたら疲れてしまってずっとうつ伏せになっていた。

まだやることあるのに。

でも無理。キャパが無理。

人と接する機会が少なすぎる。

MPの減りが尋常じゃない。

 

化粧を落としてシャワーを浴び、早々に寝た。羽毛布団はもうしまっていいな。

 

なんてことなさすぎる日常。

こんなんでいいですか?