Re:輪郭と余白 ~あなたは何て呼ぶ?~
友人の知らない一面、日ごろの付き合いでは知る由もないことをこの日記で知っていく感覚が不思議で面白い。
全く知らないどこかのだれかの文章よりよっぽど自分事として捉えることができるし、読んでいるうちに自分の過去の経験や思考と自然に結びついていく。
余談だけれど私は父親を亡くしていて、彼が親としてくれたたくさんのことをとても尊く思うのに、人として彼がどんな人間だったかを考えると、それは途端にぼんやりとしてしまう。 見える位置で、でも少し離れて、私なりに形を確かめたかったと、未だ時折残念に思う。
輪郭と余白(Re:×2) - 往復交換雑記
そこには確かにあったんだ。 形もなく、匂いもなく、音もしない。 触れることすら叶わず、存在の痕跡はなく、誰にも見えなくても、思い出の中にだけその姿を認める事が出来た。 時を経て薄れ、曖昧でぼんやりとした輪郭だけが残る。
あなたは何て呼ぶ? - 往復交換雑記
去年の暮れに亡くなったじーじのことを思い出した。
温かかった手は驚くほど冷たくカチカチで
さっきまで身体があったのに骨になるまでは一瞬だった。
葬儀場で冷えたご飯を食べながら皆で思い出を話したけれど
たくさんの思い出があるのに、
「じーじがどんな人だったのか」と考えると急に輪郭がぼやけだした。
その人がどんな人か?なんて本当にわからないものだ。家族だって一番近くの他人だ。
輪郭と余白(Re:×2) - 往復交換雑記
本当にその通りだし、
そういえば自分のことだってよく分からないな。
全部がはっきりしていなくても好いのだと思うけど
知りたいことはたくさんある。
二人の文章からもう1つ思い出した
わたしの大好きな映画。
この映画に出てくる台詞
「死んだあとでも、その人を知ることはできる」
これはまごうことなき救いの言葉。
時を経て見えることもあるのかもしれない。
(優しい気持ちになれる映画なのでStay homeで是非見てね!)