もうそう絵日記
おはるちゃんの描いた、hanaqootaさんへのリプライ日記だった光合成社会の小説の感想文を書こうとすると、どっちかというと絵が浮かんでくるので感想絵で勘弁してくだせえ。
これが表紙です。妄想だだ漏れの。
主人公は見かけ上は人畜無害というか至って普通を装ってるんだけど、じぶんの根本的な欲望に対して変に素直で、積極的に満たそうとする。(エネルギー補給の観点から言えば医療用ラムネで足りるのに嗜好品のチョコ買ってセックスするとか)
そういう表面上、ステレオタイプを突き進んでるような顔をしているひとの、倫理観が若干歪んでたり、思いのほか欲望にストレート&強引とかの場面をふと見かけると、とても興味をひかれる。ちょっとエロいというか。怖いというか。
主人公のやや陰鬱というかアンニュイというか、色っぽさに繋がるヨネ。
地味にモテるんだ、そういうひと…
なんて想像しながら描いた絵が数枚になったので
おはるちゃんの文章と一緒に置いておきますね。
以下、斜体の部分はおはるちゃんの文章の引用です。
他の人間には背中全体にある高感度の葉緑素が僕には首の付け根あたりにしかなく、加えて感度も劣ることから常に露出していなければならない。(おかげでどんなに寒風吹きすさぶ中でも僕はマフラーというものをしたことがない。)
この文章があったので、主人公は首が長めで襟ぐりの開いてる服ばっかり着てるイメージに。
怪訝に思いながらも言われるがままにリボンをほどき、蓋を開けると中にはチョコレートがふたつ。
信じられないような気持ちで彼女の方を見やると、彼女はゆっくりとした動作で僕の膝に腰掛け、ふたつのうちの一つを取り出すと
「ずっと欲しかったんでしょ?」
と言い口に咥えた。
彼女、僕の彼女は、一言で言うと結構いい女だ。
まずそこそこに美人だし、愛想もいい。気が利くコだと仲間内でも評判だし。
面倒臭いことをいちいち言わないし、詮索や干渉もしない。よく笑うし、ほどほどに頭の回転だっていい。
加えて重要なことがひとつ。彼女は僕以外の男と付き合ったことがない。僕以外の男を知らないのだ。
この辺を読んでいると、じぶんと似ている人を選んでいるんだろうなっていう印象
ほんのりとナルシズムが感じられるのがイイ!
朦朧とする視界と薄れていく意識の中で、彼女が僕の下から這い出て、聞いたこともないような平板な声で言った。
「みんなって、誰?」