Re:マリッジストーリー

薦めてくれた映画を観ました。

レビューとして書こうとすると、swimmyの言ってたことでもう本当に全てだ！！って感じだったから、swimmyに伝えたいことをお手紙として書くことにしますね。交換日記っぽいでしょう。ふふ。

あの映画で私の好きなシーンは、門を閉めにくるところでした。

離婚する、離れると決めたふたり。それでも困っているなら助けてしまうし、伸びた髪は気になるから切ってあげちゃう。触れるのが嫌とかそんなこともないのね。

けれどもやっぱりどうしようもないのだな、ということがあのシーンで2人で門を挟んで反対側から、せーので閉められた門を見て、端的に示されていて、ああ、と思ったよ。

どちらかが一方的に締めるんじゃなく、せーので締める。それもまた夫婦だ。なんもわかっちゃいないんだろうけど。

あとね、お互いの弁護人とランチの注文をするシーンも好きだった。

それ以前にも「あれ、なんか違くね？」みたいなところでお互い目配せし合ってたりとか、あの注文の場面とかさ。あの2人が夫婦として堆積させてきた時間が、説明じゃなくてケーキの断面みたいに見えたのがあのシーンだったなあと思うの。

そういう細かいことのひとつひとつが、swimmyのいう優しさや愛だったんだよね。自分たちの意思で積み上げてきたもの。壊そうとしても簡単に壊れてくれないもの。感動はもちろんしたんだけど、愛ってなかなか厄介な代物だなぁと改めて感じたり。

この交換日記を始めてね、swimmyがこんなに映画に詳しいことを始めて知ったの。

swimmyのなかにはいっぱい映像が流れているんだろうなあと思ったよ。イメージ的には水族館の水槽みたいな感じ。その中から魚選んで今の気分にぴったりの小さいアクアリウムを作ってもらえる、みたいな。

swimmyの元の日記が書かれたとき、私は妄想を小説に仕立て上げてたんだけど、お互い思い合ってるふたりのままならなさみたいな意味では、書きたいものが通じてたなってびっくりしたもの。

swimmyと私は、多分お互い惹かれる部分はあって、もっと話したいなと思いながらもなかなかそんなに沢山機会がないままそれぞれ別の場所で今暮らしているじゃないですか。

ほんとにね、もっと早く色んなこと直接話したかったー！って思うよ。swimmyが色んなことを感じるきっかけになったことがあったとき、そばにいて話を聞いてみたかった。(500日のサマーの見方が一転したのは何故？みたいな単純な興味もある　笑)

多分その時は不純物もいっぱいでぐるぐるしてたのが、沢山映画とか色んなフィルターを通して美味しくいただけるようになったものを、今私は文章という形で見させてもらっているんだろうと思う。贅沢なことだよ。歳を取るのも悪くないよねえ。

swimmyとは違う場所で、私も私なりに大人になってきたつもりだけど、swimmyの文章を読むとき、私はswimmyに自分の好きな本を2冊教えたあのときの場所にいます。それはとてもいい気分です。あのときも楽しかったね。いい映画を教えてくれてありがとう。またね。